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苦しみの中で得るものに気づくために:15年の経験から今伝えたいこと

2024.09.28

脳梗塞、難病、悪性腫瘍、そしてうつ病と、人生を揺るがすような病気を次々と経験した私。最初に病気を告知された瞬間は「全てが崩れ落ちたような感覚」と「他人事のような感覚」を同時に覚えました。ただ、退院後に、自分が「普通」に生きることが、もうできないのではないかという絶望。そして、それを受け入れることの難しさ。失ったものがあまりに大きく、日々が苦痛でしかないと感じた時期が長く続きました。

私がようやく「得るもの」があったと気づくまで、15年という歳月が過ぎました。今苦しんでいる方々に、少しでも早く「得るものがある」と気づいてほしいと願い、このメッセージをお届けします。

1.失ったものだけに囚われないで

病気によって失ったものは確かに大きいかもしれません。健康な体、当たり前にできた日常のこと、人間関係や仕事。何かを失うたびに、心が引き裂かれるような思いをするのは当然のことです。しかし、失ったものだけを見ていると、私のように、心がどんどん狭くなってしまいます。大切なのは、今あるものや新たに得たものに目を向けること。たとえば、病気を通じて気づいた家族や友人の優しさや、自分自身の新たな強さ、そして深い絆を持った人々との出会い。これまでの忙しさでは大好きな犬を飼うことができなかったけれど、一緒に散歩して土を感じた時の喜び。これらは、病気に襲われなければ決して得られなかったと思います。小さな変化や気づきを大切にすることで、少しずつ「生きる意味」を見出すことができるようなりました。「新たに生まれ変わった」ような感覚です。

2.時間をかけても良い、自分のペースで進もう

私が得た気づきに到達するまで、15年もの時間がかかりました。焦らなくていいのです。人それぞれ、気づくタイミングや歩むスピードは違います。他の誰かと比べる必要はありません。自分のペースで、自分なりの方法で一歩ずつ前に進んでいけば、それで十分です。

時には立ち止まり、休むことも大事です。無理に「前向きにならなければ」と自分を追い詰めず、苦しいときはその気持ちを認めてください。心が疲れた時は、休息を取ることも一つの大切な「進展」です。

3.サポートを受け入れるのは強さの証

病気と向き合う過程で、自分一人で抱え込もうとしてしまうことが多くありました。周囲に心配をかけたくない、弱音を吐いてはいけない、そう思い込んでいたのです。しかし、これらの考え方が自分をさらに追い込んでしまうことに気づいたのは、随分と後のことでした。

周囲からのサポートを受け入れることは、決して弱さではありません。むしろ、他者の手を借りることで自分がより強くなれるのです。家族や友人、医療従事者、そして同じように病気と戦っている仲間たちからの助けを受け入れることで、孤独感は和らぎ、心が少しずつ軽くなっていくことを感じられるようになりました。

4. 自分の経験が他の誰かの光になる

今、苦しんでいるあなたの経験は、決して無駄ではありません。時間が経ち、少しずつ前に進むことができた時、自分の経験が誰かの助けになることに気づく日が来るかもしれません。私自身も、こうしてメッセージを発信することで、同じように病気と向き合う人たちに少しでも力になれたらと願っています。

自分の経験が他者を救う一助となることで、心に灯がともる瞬間があります。それが「得たもの」の一つかもしれません。自分自身の苦しみを通して、他者を励まし、支える存在になることで、より深い意味での「生きがい」を見つけることができるのです。

今、同じように病気と向き合い、失ったものの大きさに押しつぶされそうになっている方々へ。

私の体験から感じたことを書きましたが、これが正解ではありません。ただ、コレは言えること! 

「あなたは一人ではありません」必要な時に、適切なサポートを受けてほしい。

こんな想いがあり、心理カウンセラーの資格だけではなく、グリーフケア心理カウンセラーの資格を取得しました。その後、経験を重ねて、ようやく…リブスクエアに「グリーフケア」のメニューを追加することができました。リブクスエアの支援を活用し、少しでも前を向ける瞬間を一緒に探していきましょう。あなたが少しでも早く、光を見出せることを心から祈っています。

少し話してみようと思われたら、勇気をだしてご連絡ください

#グリーフケア

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