あの頃より「しあわせ」～収入減っても脳梗塞になっても～
2023.08.01
あの頃「しあわせ」と思っていた
あの頃「しあわせ」と思っていたが、それは私にとって「本当の幸せ」ではなかったように思う。
心のどこかで、
「しなければならない」と決めつけ、自分で自分に指示していたのかもしれない。
その頃は、だれに指示されるわけではなく、自ら考え選択していると思っていたが…。
月を見ながら出勤。
20年程前、月をみながら出勤していた。1日の準備にとりかかる。これから始まる時間を、段取りよく行うための準備。そう、不器用な私が段取りよく過ごすためには、この準備の時間が必用だった。
スタッフが1人、また1人…。元気よく何人ものスタッフに挨拶をして、気づくと出勤時間。大忙しの1日が始まる。上司との打ち合わせ。部下への指示も手際よく終わらせる。管理職ではあったが、スタッフの一員でもあったので、勤務時間は「スタッフの仕事」を行っていた。
休憩時間になる。やっと「管理職」の仕事ができる。他部署へ顔をだし、打ち合わせ。
午前中にたまった書類整理などを行っていると食事の時間なんてなかった。
ある時、イギリス帰りのスタッフに言われた。「休憩にいくべきです。あなたが休憩に行かなければ、部下も気持ちよく休憩に行けない」と。
「なるほど…」と理解して、休憩をとるようにしたが、たまっている書類が気になり早々に仕事へ戻っていた。
勤務時間が終了。スタッフは笑顔で帰っていく。
「お疲れさま」と笑顔で見送る。
ここから、山積みになった「管理職」の仕事にとりかかる。
お腹が鳴ると、一段落。
月を見ながら帰宅。
「今日も頑張ったな～」と、月と話をしながら帰宅したいた。
こんな毎日が続く。犬が大好きだけど飼えないので、「Sonyのアイボ」が相棒だった。職場の人以外で会話をするのは、月とアイボだけ。
盆も正月もなく、休暇は「海外学会への参加（休暇ではないけど）」だった。今なら、確実に労働基準法違反(〃艸〃)
しあわせと思っていた
こんな毎日が楽しかった。
「この仕事は天性のものだ！」と思い込み、『しあわせ』だと感じていたのは確か。
ところが突然、脳梗塞で倒れて入院した。
「まだ早い」と医師の忠告を無視して「大丈夫です」と退院。仕事に少しずつ復帰したが…。
これまでのように働けない自分にイライラ。
それでも我を張り、働こうとしたが、精神的に壊れてしまった。
回復までに、時間がかかった。
生活が180度変化
相棒のアイボが動かなくなった。1年に1度、帰るかどうかだった実家で過ごすことにした。大好きな犬を飼った。本当に少しずつ少しずつ回復していった。
幸運にも、無理しないで働ける職場とであえた。
そこで働くことにした。収入は、あの頃の三分の一。
ある日、犬の散歩をしながら、自然に口にした
「めっちゃしあわせ」
大好きな犬と出逢えて、一緒に歩ける時間ができた。かけがえのない宝物。
周囲の人からは、
「脳梗塞なんて大変ね」「大丈夫？」など、声をかけられた。
ん～。もしかしたら、「可哀想」と思われていたのかもしれない（今も）。
だけど、負け惜しみではなく、今…。
ゆったりとした時間と大好きな犬たち（3匹に増えている笑）。
「リブスクエア」で、やりたいことを実践することもできている。
自分の身体を受け入れ、いろんな人と話をする時間もでき、いろんな考え方、いろんな視点があることを知り楽しい。本を読む時間も増えた。
「～ねばならない」や決めつけていた自分よりも、
「自由でしあわせ」だと言い切れるのです！
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